遠距離恋愛

第一章 出会い

♯1

最近運命のことばかり考える。
大学生になって初めて彼氏がほしいと
思えた。周りはみんな彼氏がいて私には
彼氏なんていない。
気付けばひとり取り残された。
もう今年で21になった。
名前はちひろ。夏川ちひろ。
バイト先はケーキ屋さん。
大学三年生。もうすぐ就活が始まる。

私の人生それなりに楽しんで
それなりに好きな人もいて
それなりに夢を追いかけてきた。
親には愛され周りには恵まれそれなりの
幸せを貰ってきた。
だけど、、、好きな人と両思いになるなん
てなかった。

『ただいまー』
今日も授業が終わってそのまま家に帰る。
『おかえりー♪』
いつもお母さんが出迎えてくれる。

そしていつものように部屋に入り
いつものようにパソコンを開く。
まぁ主にTwitterというつぶやくサイト
なんだけどね(笑)

『あれ？』

Twitterを開くとダイレクトメッセージに
一通だけメッセージが来ていた。

『誰だろう？』
それは関西に住む27歳の男性からの
メッセージだった。

『ゲッ。年上じゃん！おじさんじゃん！
絡むきないし返さなくていーや』

しばらく考えてるとまたメッセージが
入った。

「二通もメッセージしてごめんなぁ。趣味が同じやったからメッセしてみたんやけどやっぱり無理かぁ？」

悪い人じゃなさそう…。

しばらくしてちひろはメッセを
返すことにした。

「遅くなってごめんなさい。初めまして！
東京に住む21歳大学三年生のちひろです♪
趣味が同じなんて嬉しいです(*^^*)メッセありがとうございます！」

と返した。

これが大きな恋愛の始まりだった。