secret act Ⅱ
「なんとも思ってないやつになみだなんか出ねーだろ?
実際、前んときは泣いてねーし。」
『そっか....』
あの時とは私の中の優輝の存在は全く違う。
今は、大切な人の1人。
あの涙は優輝の気持ちに答えられないやるせない気持ちが溢れたのかもしれない。
優輝を見れば、嬉しそうに私を見ていて、自然と私も微笑んでいた。
「..........裕美。早く飯食え。」
『えっ、あ、ごめんなさい。』
完全に手が止まっていた私は翔貴さんに言われて後は私だけなのに気付き、もぅ少しだけ残っていたのを急いで食べた。