secret act Ⅱ
始まっていた異変
───静かになった広間。
誰のかわからない唾を飲む音がした。
飛翔さんがわざわざいるということは、それだけでこれからの話が何か重要なことであると思える。
『ふぅ~....』
目を瞑り息を吐き出した。
そして、気持ちを落ち着け翔貴さんを見据えた。
これから、何を聞いても
" 逃げない。負けない。 "と心に決め....
翔貴さんは気持ちの準備が整うのを待っていたのか、そんな私の目を見て小さく頷いてから話始めた。