secret act Ⅱ
「まず、あの女の事だが.....確かな情報はたぶん持ってねー。
昨日、一昨日と人目のつくところばかりでベタベタしやがって。
これ以上、不確かなことで時間を取られたくねーから昨日その気になったフリをした........」
翔貴さんは最後、申し訳なさそうな顔で私を見ながら言った。
昨日、聞いたから頭ではわかってる。
わかってるんだけど.....あの後姿を思い出してモヤモヤする。
「──会った時からその気があるフリをしていたからホテルに着いた時にはあいつは疑いもしてなかった。
ある意味思い込みの激しい奴で助かった。
あとは、「お前をやったのはどんなやつだ」と聞けば簡単にはいた。
「2人いたけど、姿は見れなかった」とね」