secret act Ⅱ
じっと私を見据えていた飛翔さんは納得したかのかよくわからないけど、一度目を閉じ大きく息を吐いた。
そして、
「裕美が言うんだ、同一人物だろう。
..............で、まだ話があるんだろ」
と、鋭い眼差しで翔貴さんを見た。
その様子を見て私も翔貴さんに視線を向けた。
「あぁ........2つ。陽太から連絡が来た。」
そう言って翔貴さんは私を見た。
一瞬ドクっと心臓が早くなった。
そんな私に気付くわけもなく優輝の「陽太?」と言う小さな疑問の声が聞こえた。
はやる気持ちを抑え、優輝を見れば怪訝な顔をしている。
優輝は陽太さんを知らないらしい。
朔と美空は、もちろん知ってるわけがない。
「陽太はうちの情報屋だ」
私が気になっているのがわかっているのか、翔貴さんはそう簡単に言い、優輝達もこれ以上の説明はいらなかったのか、空気をよんだのか何も言わなかった。