secret act Ⅱ



「だとするとすんなり引いたのにも意味があるはず...」


さらに続ける優菜さんの呟きに全員が眉間に皺を寄せた。


「.....情報を持ってないのを知られたので、これ以上は無駄とふんだのでは?」

右京さんがそう言うと優菜さんは大きくため息をついた。


「いい?

それぐらいで引くなら最初からこんな無謀な事はしないわよ。
いずれバレる事なんだから!

あの日あのタイミングでわざわざ人の多い時間の繁華街に現れ、自分がさも翔貴の女であるかのように言った。
それは普通に考えればリスクが高い。
それでもしたのは目的があった。
それが今の状況を作る為だとして望んだ状況になってもその後、翔貴に近づけなくなるなら意味ないじゃない!?
それでも引いたってことは意味があるって思うべきじゃない?」


優菜さんは一気にまくしたてた。


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