secret act Ⅱ



さっきから頭によぎることはひとつ───


私はざわつく気持ちを抑え、ただただ話を聞く。


「............それはまだ企みがあると言う事か?」

翔貴さん訝しげに言う。


「わざわざリスクを冒してまで翔貴に執着してる女がすんなり引いた?
普通疑問持つでしょ!!」


「優菜......お前が思った事をはっきり言え」

険しい顔をした飛翔さんが促す。


「全く確証はないわよ。単に私が思っただけなんだけど.....」


イラつき始めているのか翔貴さんも「前置きはいいから早く言え」と優菜さんを急かす。


「繁華街での行動も、今の噂も、情報がないとばらしすんなり引いたのも....誰かの指示。」



誰かの指示....


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