secret act Ⅱ



「あの女はそこまで頭よさそうには見えない。
それに翔貴しか見えてないし欲しいのは翔貴の女というポジション。
そんな貪欲な女は食いついて離れない。
自らの意思ですんなり引くなんてありえないわ。
そんな女は何をしてでも手にいれようとする。


........あの女と手を組んでる人がいるんじゃない?」


それは────


「あの男ってことか?」

翔貴さんが険しい顔つきで言う。


「そう考えるのが妥当じゃない?
あの日、裕美を助けに来た翔貴。
翔貴が欲しい女に裕美が欲しい男。
利害の一致する2人があの日少なくとも話をした。
そして今、このタイミングでのこの状況。
男が今の" ゆみ "が"  裕美"であることを知ってるのかはわからないけど、その男にとって翔貴が邪魔な存在なのは確かでしょ。」


私の頭によぎっていたことは虚しくも優菜さんが言ったことと同じだった。


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