secret act Ⅱ
弱さと強さ
飛翔さんは前を見据えたまま、顔つきを変えない。
「親父」
翔貴さんは何が起きているのか知っているような顔で呼んだ。
飛翔さんはゆっくりと視線を私に向けた。
大きく心臓が跳ね、あり得ない早さで動いてる。
「できれば隠しておきたかったが.....
今、怪しい動きをしているやつがいる。
狙いは、翔貴の命.......と、その婚約者──」
私は顔を歪めた。
そして、さらに翔貴さんが言った。
「それに関係してる可能性があるもぅ1つの陽太からの情報。.............." Secret act " が少し広まってきている。」
─────私は幸せになってはいけないのだろうか....