secret act Ⅱ
その手を握り返す事はできなかった。
そのまま前を向き
『───すべて、起きたことに”あの人”が関わっていると1本に繋がります....そして、その理由もある。』
無表情のまま淡々と言った。
自分でもわかるぐらい感情のない声。
周りは悲しそうに顔を歪めた。
飛翔さんと翔貴さんは変わらず私を見据えていて
「あぁ。そうだな。
そうすればすべて繋がる.......で、なぜ裕美は無表情にそんな声を出して何を考えている?」と飛翔さん。
『.....』
「いまさら”離れる”なんて考えてねぇーよな。
あの時覚悟を決めたはずだ。
” 守られる ”のではなく” 一緒に戦って ”と言ったのは自分だろ?」
翔貴さんの言葉に苦しくなる。