secret act Ⅱ

苦しい......



右手は翔貴さんに手を握られたまま離すこともできず、左手で胸元のラピスラズリをグッと握った。



裏切りたくなんてない。


皆のそばにいたい。


でも、皆を守りたい.....


相反する気持ち。


どうすればいい───.....

















「裕美、もぅ腹くくれ。」


葛藤に苦しむ私の思考を遮断したのは翔貴さんの力強い声だった。