secret act Ⅱ



これが覚悟を決めた、腹をくくった人の目なのだろうか。


私の目はきっと揺れていて...弱い...









「人は弱さや怖さを知っているから強くなれる。
大事なものがあるからこそ強くなろうとする。」

飛翔さんが私の揺れている目を見ていた。



「この先ずっと終わりの見えないまま逃げ続けるのか?
1人でいつ捕まるかもわからない恐怖を抱えて...」


『.......』


「裕美が離れてもきっと何もかわらないぞ。
このまま離れれば守ることもできないまま知らないところで何かあれば後悔する。
自分の為にも翔貴の為に逃げるんじゃなく強くなれ。

一緒に戦ってくれるパートナー....翔貴がいるんだ。
今が強くなるチャンスじゃないのか?」


飛翔さんはまるで子供に言い聞かすように優しい口調だった。


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