secret act Ⅱ
私の朝食はいつもと同じ、翔貴さんと優輝の間。
そこに座るとき優輝と目があった。
いつも通りに優輝が微笑むから私も微笑んだ。
───ら、座った途端、腰をグイッと引っ張られた。
『!?わっ』
完全に気を抜いてた私は体勢を崩し、翔貴さんの胡座上に倒れこむようになった。
驚いて慌てて見上げれば翔貴さんが不機嫌そうな顔をして優輝を見ながら
「裕美は俺のだから。」
そう言放った。
「えっ...」
「はっ...」
と、声が聞こえた。
聞こえはしたけど誰かはわからなかった。
私は翔貴さんに倒れこみ見上げたまま固まっていた。