secret act Ⅱ
後ろからはこれから何をするかわかっているのか
「あぁ。頼んだ。」と翔貴さんの声がした。
振り向いて翔貴さんを見れば優しく微笑んで私を見送っていて、今から何をするのかわからないまま優菜さんについていった。
着いた先は私が以前寝かされていた和室。
襖を開ければ一番最初に目に入ったのは薄い紫色の着物。
そして、その着物の脇で美空と見たことのない年配の女性が話していた。
だれだろう?
襖を開けたまま突っ立っていると美空が
「裕美。おかえり~」と私を見た。
「さぁ。入って!」
突っ立ったままだった私を優菜さんは後ろから押し年配の女性の前へと座らせた。