secret act Ⅱ



そんな私を見て年配の女性は
「この子があの子の選んだ子なのね」と微笑んだ。



あの子?



わからないことが多すぎて戸惑っていると

「そうですよ。5年越しの片思いが実ったんです。」

優菜さんは自分のことのように言った。



「そうなのね。フフフッ」

年配の女性は嬉しそうに笑った。



視線に耐えかねて

『......あの、...』

戸惑うように声を出すと

「あら。自己紹介もせずにごめんなさいね。私、藤城椿。翔貴と優輝のおばあちゃんよ!」

茶目っ気たっぷりに微笑んで年配の女性が言った。


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