secret act Ⅱ
静まり返る広間。
そんな空気を気にすることもなく翔貴さんは不機嫌そうな顔から一変して優しい視線を私に向け、私の髪....いや、ウィッグの髪を一掴みし口づけながらなんとも甘い声で「なっ裕美。」と同意を求められた。
『........』
なにも答えず固まっている私。
「....あ、兄貴?」
「....なんだよ。」
「あの、えっと" 俺の "ってどう─」
「決まってんだろ。俺の女。」
「.....い、いつから?」
「昨日。いや、日付変わってたから今日か?」
「「「「「「「.........」」」」」」」