secret act Ⅱ
「────今のはあくまで俺の想像に過ぎない...
それ以外にも俺の女という事で敵組や馬鹿な奴らはお前を狙ってくる。
同盟傘下に通達だけじゃーあまい。
どれだけ大事で”守らなければいけない女”なのかと言うことを知らしめる為にも”婚約者”として御披露目する。
それが一番全てから守れる場所になる。」
翔貴さんは私の頬に手を伸ばし安心させるように頬に触れながら言った。
私を守る為に”婚約”―――
申し訳なくて眉を下げた。
そんな私を見て困ったように笑い
「誤解のないように言っておくが、仕方なく”婚約”したわけじゃないからなっ。
俺としては”結婚”でよかったからなっ。
まぁ、そういう意味じゃある意味”仕方なく婚約”で我慢してやった」
最後は意地悪そうにニヤリと笑った。