secret act Ⅱ
なんとなくそうなるだろうと予想していた私は
皆にすぐその事を報告した。
"あいつ"が私の状況をどこまで把握しているかはわからない。
──いや、きっと把握しているだろう。
そのうえで記憶がない私と、初対面として接点を持とうとしていた....とするなら
過去を思い出した今、それは無意味だ。
皆は一瞬なんのことかキョトンとしていたが、考え込み「..決まりだな..」と言う呟きが聞こえた。
その呟きに"依頼人"="あいつ"とわかったはずだ。