secret act Ⅱ



慌てだす朔、美空、優輝。

に対して他の人は...落ち着いていた。


そして

「よかったな」

翔貴さんの声を聞いて慌てていた3人も落ち着きを取り戻した。


──そう...今、私は安堵していた。

もし....もし、過去を思い出していなかったら
私は自分から"あいつ"に──


ゾクッ


それを考えたら身震いし自分で自分の身体を抱き締めた。


それに気付いた翔貴さんは抱き締めてくれて、そのまま皆に言った。

「これで警戒すべきは"あいつ"だけだ。
これからもっと動きは激しくなるだろう。
だが、それだけアシがつきやすい。
早く"あいつ"を洗い出すぞ。」









──そんな話をした翌日からお金につられた人達の動きが激しくなった。

今日までに何人か捕らえて問いただすが、お金につられただけの一般人。

言うなれば、素人で撹乱する為の尻尾きり要員だろう。

有力な情報なんて一つも持っていなかった。



それでも今、私が落ち着いていられるのは藤城組が安息できる場所で、尚且つ翔貴さんがずっとそばにいてくれるからだと思う。



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