secret act Ⅱ
『....夢じゃない? 現実?』
倒れこんだまま固まってた私からやっと出た言葉に全員の視線が私に向く。
「はっ!?夢? 裕美、夢だと思ってたのか?」
翔貴さんが不服そうに眉間にシワを寄せた。
それに、戸惑いながら頷くと、
「勘弁しろよ.....覚えては、いるよな?」
不安げに言うからすぐに頷いた。
『覚えてます........ごめんなさい』
「いや、覚えてるならいい。
実際、俺も夢のようだからな。
だから、早く裕美に触れて確認したかった。」
そう言って微笑み私の頭を撫でた。
「ちょっと良い雰囲気の所悪いけど、何がどうなったの?!」
キラキラした目で私達を見て言う優菜さんの声で、やっと現状に気付いた。