secret act Ⅱ
目の前で当然のように私も行く前提での会話。
私は..私自身はここにいないかもしれないと思ってたのに....
皆を信じてないわけじゃない。
でも、絶対なんてない。
けど、皆はそうは思ってない。
私のいる未来を考えてくれてる。
胸に何か込み上げてきて、涙がにじんだ。
"いないかも"なんて..
冷静なようで心は弱気になってたのかもしれない。
目の前で続けられる私のいる未来の会話がすごく心強くなった。
「そうだ、裕美!浴衣着ようよ?」
黙ったままだった私に美空が思い付いたように言った。
「──うん。楽しみだね。」
漸くそう微笑み答えると、皆は優しく微笑んだ。