帰宅部の山倉です
「そ、そうだな」

私は肩の力を軽く抜いた

そしてずっと友くんの腕を

強く捕まっていたことに気が付いた

「すまぬ、腕しびれたであろう?」

「大丈夫だよ。気にしないで」

友くんは優しいな...

「そういえば、あーちゃんは
 なにが得意なの?」

私が怖がらないように

気を使って話題を振ってくれた

「んー、やはり切り絵と料理だな
 昔から料理は仕込まれてたから」

「食べてみたいな、あーちゃんの
 手料理」
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