帰宅部の山倉です
屋上のドアを開けようとしたとたん

勝手にドアが開いた

「...っ」

ドアが開かれた先には

小澤さんが立っていた

「あ、」

話しかけようとした途端

小澤さんは顔をしかめて

俺を突き飛ばした

「痛っ」

小澤さんは眼鏡を取って

俺を見下ろした

「...亜利沙はまだ屋上に
 残ってる。けど、あんたは
 教室に戻って」

「え?」

「今は、亜利沙に会わないで」
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