僕の行方
小学校2年くらいの時。

可愛い子絵利ちゃんは男子に人気があり、
よくいじめられていた。

一人泣いていた絵利ちゃんに呉汰は、

「泣かないで。」

と、平和レンジャーのハンカチを手渡したのだ。

平和レンジャーとは、
その時代で流行っていたヒーローものだ。

紳士的な呉汰であった。

それから、仲良く遊ぶようになった二人。

けれど、中学が離れ逢うことがなくなった。

奇跡的に同じ高校になった呉汰と絵利ちゃんであった。
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