僕の行方
呉汰だって男だ。

時には男らしい所もある。

いつもいつも悩んでついていないばかりではないのだ。

気持ちを一気に言ってしまおうとも考えた。

けど、言えない。
玉砕するのが怖いからじゃない。

言ったら、彼女が考えてしまう。
心優しい子だから、考え込んでしまう。

もしかしたら、湯島と別れてしまう。
そして、呉汰の前からもいなくなってしまいそうだ。

< 30 / 151 >

この作品をシェア

pagetop