七つ星 72時間の儚き思い
「ハゲだけどね楽勝だったよ」
あたしの雑な答えに
「ばかだなー、あいつ御曹司だよ?」
エリカの顔に笑顔が浮かぶ
御曹司だろうが、
社長だろうが、
馬主だろうが
政治家だろうが
あたしには〝お金〟にしか見えなかった。
いつだってそうだった
だってお金は裏切らないから
頑張った分だけ 見返りが返ってくる
成功した分だけ お財布の中身が増えるだけ
だからあたしはお金しか信じてこなかった
お金しか、信じれなかったんだと思う。
大事なのはお金だけだった。
恋人も家族も友人も
所詮裏切るだけの生き物で
大切にするだけ無駄だと思ってた。
「そう言えば瑠奈の元彼この間新宿で見たよ」
エリカがだるそうに話を始めた
『元彼』
私にはもったいないくらいの優しい彼がいた
純粋で優しくて気取らずによく笑う
優しかった彼
「あー仕事かね?連絡先消しちゃった」
仕事用のガラケーとは違うスマホを指で弄る
「なんでわかれたんだっけ?」
なんでだっけ
喧嘩したんだっけ?
あれ、おかしいな思い出せない・・・
あ、そうだ
メロンジュースを喉に流し込む
あぁまたこの苦い味・・・
「あのね・・・」
あたしの雑な答えに
「ばかだなー、あいつ御曹司だよ?」
エリカの顔に笑顔が浮かぶ
御曹司だろうが、
社長だろうが、
馬主だろうが
政治家だろうが
あたしには〝お金〟にしか見えなかった。
いつだってそうだった
だってお金は裏切らないから
頑張った分だけ 見返りが返ってくる
成功した分だけ お財布の中身が増えるだけ
だからあたしはお金しか信じてこなかった
お金しか、信じれなかったんだと思う。
大事なのはお金だけだった。
恋人も家族も友人も
所詮裏切るだけの生き物で
大切にするだけ無駄だと思ってた。
「そう言えば瑠奈の元彼この間新宿で見たよ」
エリカがだるそうに話を始めた
『元彼』
私にはもったいないくらいの優しい彼がいた
純粋で優しくて気取らずによく笑う
優しかった彼
「あー仕事かね?連絡先消しちゃった」
仕事用のガラケーとは違うスマホを指で弄る
「なんでわかれたんだっけ?」
なんでだっけ
喧嘩したんだっけ?
あれ、おかしいな思い出せない・・・
あ、そうだ
メロンジュースを喉に流し込む
あぁまたこの苦い味・・・
「あのね・・・」