ボランティア
それから、不思議なほど会ったこともない《カズさん》を気にして過ごした
「和波の女関係?女友達は多いし、和波と関係持ちたがってる女は沢山居るけど…そこら辺、和波は紳士的だからな…俺も知らねぇわ」
コーヒーを飲みながら杏佳の兄、小菅勇太が言った
「や…やっぱり…モテるんですね?」
「まぁ、あのルックスだし、勉強も出来るしな………そんなに和波の事を知りたいなら一緒に住んじゃえば?」
勇太の一言に言葉を失う
一緒に住む?そんなことできるはずないし…
「蘭ちゃん、独り暮らしだろ?和波にはボランティアで女の子泊めてくれないか?って聞いてみるからさ」
何だか楽しそうな勇太を尻目に、私は不安でしかなかった
「蘭ちゃんなら大丈夫だよ。和波好みの巨乳ちゃんだし(笑)」
…巨乳好きなのか……