ボランティア



抱き締めて…どうすんだよ

困惑してると、茉莉が顔を上げてニッコリしてきた


「そっか…和、好きな人が出来たんだね♪人生二人目の彼女か」


「好きとかそんなんじゃ…」


「好きじゃないの?その子、彼女じゃないんでしょ?帰ったら居なくなってるかもよ?それでも平気?」


茉莉の言葉で、想像してみる


いつも温かい夕飯を用意してくれてて、いつも笑顔でお帰りなさいって出迎えてくれて…

そんな日常に慣れた俺…蘭が居なくなったら、胸にポッカリ穴が開いた状態だろうな


少し想像しただけなのに、それは凄く体の中が凍える感じがした


「もう和とエッチは出来ないね。和に好きな人が出来たら、この関係は終わらせなきゃね」


「………茉莉」


茉莉はニッコリ笑って最後のキスを俺にくれた



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