ボランティア
電車を乗り継ぎ、舞い降りたのは都心の高級一等地に聳え立つ住宅街
「さぁ、いざ行きましょう」
「…おい…こら…お前…お嬢か!?」
「ハキュン!お前だなんて///もっと呼んで下さい」
「……」
今は蘭の変態加減に付き合える精神状態じゃない…
だけど…キュッと握られた手…
少しは落ち着く…
もしかして、俺…これからとんでもない事をしようとしてる??
「はぁい、着きました」
「………」
笑顔で立ち止まる蘭…
着きましたって…目の前には大きな門があって、中は整備された遊歩道みたいな公園になってるように見える
「とにかく、気楽に行きましょ?」
グイグイ腕を引かれ門を潜り、ゆるくカーブしてる遊歩道を進むと、可愛らしい外観のデカイ洋風な家が見えてきた
…少し頭痛がしてきた
なんの躊躇もなく玄関を開け放つ蘭
「ただいま帰りました」