ボランティア
何処からともなく燕尾服姿の男性や、メイド服の女性が集まってきた
「蘭様、おかえりなさいませ」
「お連れ様も、ようこそいらっしゃいませ」
「奥の広間に奥様がおいでです」
次々に言葉が飛び交う
「では、高宮さん…私たちの荷物を私の部屋にお願いします」
蘭がそう言うと、はいっとメイド服の女性が一歩近付いてきた
「さぁて、和波さん?早速御母様の所に行きましょう!」
グンッと引っ張られ、広い邸内を走る
「ら…蘭…マジで洒落になんないんだけど」
「両親は普通な感じなので安心してください」
こんな邸に住んでる奴なんか普通じゃねぇだろ!
突き当たりの部屋の前でコンコンとノックをしてからドアを開ける
「お母さん、ただいまー」
「蘭!良く帰ってきたわね♪あら?イケメン連れて…」
俺を見てニッコリ笑う蘭の母親
「は…初めまして。南戸和波と申します」