ボランティア
「和波さん、畏まらなくて大丈夫ですよー。お母さん、私の主人ですー!なんちゃって(笑)」
「ウフフッ、蘭の方が彼にベタ惚れみたいね」
「そうなんですー!ツレナイ和波さんにキュンッてしちゃうんです」
…蘭…親に変態発言しないでくれ…何だか俺が恥ずかしい
母娘でキャイキャイ騒いでる時、コンコンとノックがありドアが開いた
「蘭、おかえり!全く凄く心配したんだよ?何で連絡してくれないんだよ」
不機嫌顔の男性…恐らく兄貴の凜君だな
ふと凜と目が合い、少し睨まれた気がした
「…君か…蘭をたぶらかしてるのは」
「そんなことは…「凜君、和波さんに対して失礼。凜君なんて嫌い」
反論しようとした俺の言葉を蘭が遮った
その蘭の言葉で凜は涙目だし…
「…ら…蘭、お兄さんは心配してくれてるんだから、嫌いっていうのは、どうかと思うけど?」
「和波さん…じゃあ、普通にします」