ボランティア
最近、兄貴の店に行ってなかった関係で松本さんに会うのも半年ぶり。
聞くところによると、松本さんも仕事が忙しかったらしく店に行ってなかったそうで…
だから、蘭が店を手伝ってる間に会うことが無かったんだな
沢山話し込んで、すっかり外は夕方
取り敢えず、ちゃんと締めるところは締めないとな…
「…松本さん…自分はまだ学生の身なので、無責任な事は言えないですが…可能な限り蘭さんと共に過ごして生きたいと思ってます。人間として、まだまだ足りない俺ですが…よろしくお願いします」
改まって言うと緊張が半端なくて、自分が何言ってるのか頭が真っ白になる
「…和…蘭の事をそんなに想ってくれてありがとう…こちらこそ、娘の事も私の事もよろしくな?」
優しい笑顔の松本さんに、思わず涙腺が緩む…
「………って、お兄さん、泣きすぎ!」
「な…何か…感動しちゃって」
何故か誰よりもボロボロ泣いてる凜を見たら、涙が引っ込んだ