ただしイケメンにかぎる。

ぽーっとしながらも私は机の中に教科書をしまった。

「ん？」

奥に何かあったみたいで、私は一度教科書を取り出して机の奥に手をやった。
何か本のようなものだった。
私はそれを掴んで引き抜いた。

「わ！やべー！これタケに借りてたやつだよな？」

私が引き抜いた本は、武田君の漫画だったらしい。

「マジかよ、探してたんだけど。」
「工藤ありがと！」

そう言って私の手から漫画を取って武田君に返してた。
今流行りの少年漫画。
私も読んでたけど、その巻から見てなかった。

片桐君が読んでるのならTSUTAYAででも借りよう！なんて考えながら教科書を机にしまった。

「工藤これ読んだことある？」
「え？」

片桐君がまた話しかけてきてくれた。