ただしイケメンにかぎる。
席につくと、武田君が振り返って片桐君に話してた。

「なぁ、さっきの花房ヤバくね?」
「あ?いつもあんなんだよ?」
「はぁ?乳乗ってんじゃん!」
「うん、いつもいつも」
「何だよそれ。慣れてんなー…」
「慣れてねーし」

笑いながら交す片桐君。

そっか…乳乗ってんのか…

っ!おっぱい!

もー…何なんだよ片桐のバカ…
ついでに武田もバカ!

武田君を睨みつけた。

蘭ちゃんの気持ちも知らないでこいつは!

黒髪短髪。
タレ目で通った鼻すじの下に薄っぺらい唇で大きな口。

片桐君とは違った雰囲気のイケメン武田君。

イケメンの友達もイケメン…

ちょ、片桐君て最強イケメンじゃない?!

なんて思ってた。

「あ、ねー工藤、消しゴムかして?」
「え?あ、はい。」

急に話しかけてきた片桐君に消しゴムを貸す…

ん?ちょっと待て…

私の消しゴムが片桐君に使われる!

消されるっ!!!
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