ただしイケメンにかぎる。
「ありがと」
「どういたしまして…」

片桐君の手のひらに乗った私の消しゴムが羨ましかった。
いいな…なんて思いながらも、片桐君の手のひらには触れないようにそーっと消しゴムを取り上げる。

「っ!」

のは無理でした。

指先が手のひらに触れてしまった。

綺麗な手のひら。

花房さん、さっきこの手も握ってたよなー…

「っ!って何?あ、もしかして男苦手?」
「いやっ、そんなんじゃない…よ?」

もーやめてくれー片桐!
笑いながらからかうように話してくる片桐君の顔は直視できなかった。

だって、私の顔真っ赤だもん!
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