ただしイケメンにかぎる。
「今日部活なくなった!一緒に帰れる?」

心がピンっと跳ねた。

麻子も先に帰ってって言ってたし、久しぶりに隼人と帰ろう。

「うん!帰ろう!」

そう送って帰りの支度を整えて慌てて教室を出た。

麻子の話はまた夜にでも電話で聞こう。

ふと顔をあげるとそこには可愛い笑顔の隼人がいた。

「よぅ!」
「おぅ…」

デートは何度だってしてるし、一緒に帰るのも初めてじゃない。

だけど、こんなにドキドキするのはなぜだろう。

私、まだこんなに隼人が好きだ。

私たちは横に並んで下駄箱まで向かった。

「今日さ、監督もコーチも会議とかでさー。自主練かと思ってたら休みってなってさ。」
「へぇー…たまにはそーゆーのも有りだよね!」
「まぁ、帰ってトレーニングはするけどね」
「そっか…」

じゃあ本当に帰るだけなのか…

帰り道のショッピングとか甘い物食べたりとか。

普段できないことしたかったな…

って!急に一緒に帰れることになっただけでも嬉しいんだから、そんなわがまま言えないよね…
< 28 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop