ただしイケメンにかぎる。
「あ、チャイムだ。」

そう言って知奈美はチャイムが鳴ると同時に席についた。

私の席からはバッチリ!片桐君の横顔が見えるのです。

隣の隣の前の席。

形の良い耳にふわふわの髪の毛が少しかかってて、そんなところも可愛らしい。

教室に先生が入ってきた。

40歳過ぎぐらいの家持先生。

俳優みたいにかっこよかったら、

先生と生徒の恋!なーんて夢見れたかもしれないけど、残念ながらそんな感じの先生ではない。

ピシッとアイロンがかかったシャツに、何処で選んでるんだ?ってなネクタイ。

誰の趣味なんだろ。

そんなこと考えてると教室がざわついていた。
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