ただしイケメンにかぎる。
学校に戻って感想文を書く。

思ってたのと違いました。

それに尽きるだった。

感想文を適当に仕上げて突っ伏した。

午後の授業もそんな感じで、気持ちがノらなかった。

帰りのHRも終わって、浮かない気持ちのままバイトへ向かう。

将来の夢、何にしよう。

子どもに対する気持ちも何か変わっちゃったんだよねー…

楽しみにし過ぎてた分、楽しめなかったショックは大きかった。

バイト先へは、今日行った保育園の前を通らなきゃ行けない。

気が重くて歩く速さもトボトボと遅くなる。

保育園の門が見えてきた。

私はそこを俯きながら通った。

「あ、こんにちは!」

聞いたことのある声がして顔をあげた。

「あ…」

顔をあげると、エプロン姿じゃない真琴先生がいた。
< 59 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop