ただしイケメンにかぎる。
「今日は、ごめんなさい。傷ついちゃった…かな?」

真琴先生が申し訳なさそうにそう言った。

あの男の子のことなのに、真琴先生が謝るなんて…変なの。

傷ついてはないけど、子どもが嫌いになった。

だなんて、言えるわけない。

「子どもってさ、構って欲しかったり、好きだなって思うとふざけたり悪く言っちゃうとこあるから…」
「え…?」
「多分、公太君も…あ、さっきの男の子ね。お姉ちゃん先生にお絵描きして欲しかったり、一緒に遊んで欲しかったんだよ?」
「まさか…」

ぶすおばさんで遊びたいアピールだなんて…下手すぎる…

「子どもって面白いよね。素直だなーって思えたり、素直じゃないなー、不器用だなーって思ったり。毎日子どもと過ごすときっとわかるよ。実習が半日だけって本当、もったいない。」

イケメンが真剣に話すと、イケメン度が増すんだな…

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