ただしイケメンにかぎる。
片桐君がクジを引く順番が回ってきた。

クラスの女子大半が気にしてる。

隣になりますように!

前になりますように!

後ろになりますように!

ってね。

私は、こう思う。

片桐君の横顔がバッチリ見える席になりますように!

「25」

「へ?」

小さな声が漏れた。

待って?

ま!待って待って!

「麻子ー!良かったじゃん!隣じゃん!」

蘭ちゃんが小さな声で言った。

私の願いは叶わなかった…

けど、

あり得ない形で拝める!

近くで拝める!!!!

いや?待てよ?

近すぎて拝めない!

バレる!

ひゃー!!!
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