君と私の90日

「あ、あぁ…」
「そっかぁ、やっぱり。」

しばらく沈黙が続いた。

「そういえば天使さん…じゃない、」
「死神だ」
「えっと、そうじゃなくて
名前はなんですか？」
「……春樹」
「春樹さんは、私のこと知ってるんですか？」
「ああ、名前と生年月日くらいなら
覚えて来た。」
「じゃあ、なつめって呼んで下さい！」
「嫌だ。」
「え！どうして‼︎?」
「…情が移ったら、魂が回収出来なくなるかもしれないだろ」
「そうですか…」

明らかにしょぼんと落ち込んだ。

「なんて呼ぶんですか？」
「番号73」
「ばんごう…」

イヤですー！と駄々をこねる。

こいつは本当に死ぬのか？ってくらい
よくしゃべる

「そういえば私、妹がいるんですよ」
「へえ」
「千秋っていうんです」
「ふーん」
「春夏秋！って運命みたいで！」
「バカか」
「ひどい‼︎」




そうやって、初日は終わった。