夢見る、私



不良さんに買ったココアを渡す。

「これ、あげる。元気になるよ。」

「……りがと。」

「いーえ。」

血がこびりついた手が開けにくそうだったからタオル洗ってきて良かった、と思った。

タオルを再び渡すと血を拭き取ってココアを飲んだ。

「…。」

「…。」

「…。」

静かだった。

でも、この静かさは辛くなかった。



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