“ 好き ”を教えて。Ⅱ
「あのっ…こ、これ…遅くなってごめんなさい。」
遠慮がちに言って差し出したのは
可愛らしいラッピングをしてある
ピンク色の箱。
「サンキュ。ずっと待ってたのに。無視するし。」
「だ…だって!翔、ずーっと女の子に囲まれてるから…!」
「ははっ!妬いた?笑」
「…うん。妬いた。翔は私のなのに…」
「ごめんな?あ、食っていい?」
開けると、中にはチョコケーキが入っていた。
「うん。お口に合うかわかんないけど…」