最強魔女と魔力の石
『それってどういう…』
『わしが言いたいのはそれだけじゃ
デビルを送ってすまなかったな
それではまたどこかで会おう
最強の勇者よ────』
ふっと体が軽くなった
私はまだ状況がうまく飲み込めていない
"この町を守りたいか?"
"わしと戦おうとするな"
意味が分からない
気づけばデビルの姿はなく
壊れ果てた町に呆然と立ち尽くす4人の姿が見えた
私は立ち上がり4人のもとへ向かおうとした
グラッ
大きく視界が揺れる
頭もガンガンする
なんだろこれ……
意識がもうろうとする
はやく4人のもとへ行かなきゃ……
薄れゆく意識の中で最後に4人がこっちに気づき走ってくるのを見て
私は意識を手放した──────