蒼空に奏でる詩
「あぁ、今日から復帰だったな。
よろしくな、種田。
俺は担任の橋本だ」
私がドアの所で呼び掛けると、中から若い優しそうな先生がやってきてくれた。
「よろしくお願いします、橋本先生。
それで、私は何組なんですか?」
「あ、言ってなかったな。
すまんすまん、種田は2ーBだ」
先生は明るく笑って謝ってくる。
「すまんな、なら行こうか」
先生は一度机に戻って冊子を取ってくると、私の前に立って歩き出す。
「基本的にクラスの奴は良い奴ばかりだが何かあったら言ってくれ。
クラス委員は葉山悠輝(ハヤマ ユウキ)だ。」
「わかりました」
先生の言葉に頷いた所で、ちょうどクラスに着いたみたいだ。