蒼空に奏でる詩
「ほら、席付けー!」
先に先生が中に入って、皆が座ったら私が自己紹介する手筈になってる。
「よし、皆いるな!
一つ朗報だ!!
今日からこのクラスに仲間が戻ってきたぞ。
種田、入ってくれ」
先生が呼んだのを聞いてから私は一歩、足を踏み出す。
「おはようございます、種田蒼空と言います。
1年生の頃は入院していたせいで来れなかったので、分からないことも多いと思いますが、教えてもらえたら嬉しいです」
そう言って小さく微笑んでから頭を下げる。
すると、教室の後ろの方で声が挙がった。