蒼空に奏でる詩
葉山君の言葉に私は小さく首を振る。
「そ、そんな事ないよ!
結局起こせなくて葉山君は怒られちゃったし……。
叩かれたとこ、大丈夫?」
私が不安気に聞けば葉山君は笑った。
「大丈夫だって!
って言うか、起こそうとしてくれたその気持ちが有り難いんだから、素直に受け取っとけば良いんだよ!!」
そう言って葉山君は軽く私のおでこを小突いてきた。
それだけのことに、私の頬は僅かな熱を帯びる。
だってだって!
ずっと学校に通えてなかったから男の子とこんなに触れあうなんて初めてなんだもん……。