ガーディスト~君ヲ守ル~
「…わかりました。ではあなたにいくつか質問します」
「…はい…」
「失礼ですが、人に恨まれたことは今までにありましたか?」
「…いいえ、今のところはないと思います…」
「事件に巻き込まれたりは?」
「いいえ…」
「おかしくなったのは最近と言ってましたが、 そ の前に変わった出来事はありませんでしたか?」
「…いいえ…」
(とりあえずは手がかりなしか…)
「わかりました。では24時間あなたを警護しま す。警護には2人つきますが大丈夫ですか?」
祐司はだいたいの金額を電卓でザッと計算し、つぐみに見せた。
「大丈夫です…」
「わかりました。警護はいつから希望しますか?」
「できれば…今日の夜からお願いできますか?」
(今日からか…徹夜だな…)
「確認してきますので、少々お待ちください」
祐司は再び営業スマイルを向けると別室を出た。