ガーディスト~君ヲ守ル~
「そういえば、結局どうなったんですか?
根本社長の警護は…」
「あ~…社長と圭吾がやるみたいだな、俺は見えねぇし」
「見えない…ってことは…」
「部屋に出るんだとよ、部下の生霊が」
「!」
「部下の生霊が毎晩毎晩、枕元に立つらしい。今のところは何も被害ないらしいけどな…」
(だからあんなに取り乱していたのか…)
実はこの会社では、そういった相談も引き受けている。
つまり、霊から依頼人を守ること。
そういった相談は意外と多い。
だが一般の警備会社では断るところがほとんど で、乙姫要はそんな人たちを救いたいと、大手警備会社を辞めて独立した。
霊能力をもったボディーガードが必要だと…祐司も要に誘われたのだ。
だが除霊する力はない。
要の話では、『除霊する必要はない。 原因を解明する、霊を説得する』だそうだ。