ガーディスト~君ヲ守ル~


「そういえば、結局どうなったんですか?
根本社長の警護は…」

「あ~…社長と圭吾がやるみたいだな、俺は見えねぇし」

「見えない…ってことは…」

「部屋に出るんだとよ、部下の生霊が」

「!」

「部下の生霊が毎晩毎晩、枕元に立つらしい。今のところは何も被害ないらしいけどな…」


(だからあんなに取り乱していたのか…)


実はこの会社では、そういった相談も引き受けている。
つまり、霊から依頼人を守ること。

そういった相談は意外と多い。
だが一般の警備会社では断るところがほとんど で、乙姫要はそんな人たちを救いたいと、大手警備会社を辞めて独立した。

霊能力をもったボディーガードが必要だと…祐司も要に誘われたのだ。
だが除霊する力はない。

要の話では、『除霊する必要はない。 原因を解明する、霊を説得する』だそうだ。



< 19 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop