ガーディスト~君ヲ守ル~
一同は会社の車BMWに乗り込んだ。
護が運転、祐司は後部座席でつぐみの隣に座る。
時刻は18時。
辺りの建物はすでに赤い夕日で染まっていた。
「あの…ご飯ってどうするんでしょうか?」
おずおずと、つぐみが祐司に話しかける。
「そうですね、どこか寄りますか?
そこは自由なので東さんが決めてください」
「え~と……」
つぐみは祐司と護を交互にチラチラと見る。
「…コンビニで、いいです」
「わかりました」
たぶん祐司たちの服装が気になったんだろう。
黒のスーツ姿の男性2人を連れて歩くのはやはり目立つ。依頼人によっては、警護されてることを周りに知られたくない場合もある。
警護には、陽と陰の二種類の警護の仕方がある。
陽の警護は、相手を威嚇し、わざと目立たせる警護をする。一方陰の警護は、私服を着用し目立たずに警護する。こちらはストーカーからの警護の際、よく利用される。
どちらにするかは、依頼人次第なのだ。